3/22/2011

生活は通常通り

…しかし、どうも意気が落ちてる。
まあ日本全国、誰もが元気はないわなぁ。

帰宅する時、飯を食う時、布団に入る時、風呂に入る時…色々と考えてしまうわけだ。

家族も家も職場も失った人。
満足な食事も取れずに歩き回ったり作業している人。
一枚の毛布に包まり冷たい床で寝るしかない人。
塩水を洗い落とせず着替えすらままならない人…

そんな人が何十万人も存在すると思うと、どうも寝付きが悪い。

俺は元々晩酌好きな方だが、ここのところカミさんも度々呑む。
呑んでは災害の話になる。

「まあ、暖かい部屋で呑みながらする話じゃないけどさ…」
「だってよぉ、呑まなきゃやってらんねぇだろ」

そんな会話が繰り返される。

そう、

何も被災していない俺達ですら、呑まなきゃやってらんないのだ。

呑んで寝ても夜中に何度も目が覚める。
以前から尿意で起きる習性はあったものの、災害のニュースに影響を受けてから何度も目覚めるようになっている。
だからと言って日中、身体はダルいが眠気は起きない。
昼休みにちょっとした昼寝も出来ない。

被災者の悲惨さにヤラれたのも確かだが、それに拍車をかけている件もある。

首都圏の物資不足。
停電等に伴う交通網の麻痺。

…そして更に、原発現場。

命懸けの復旧作業に携わっている東電及び協力会社の人々、自衛隊、消防士を思うと落ち着かないのは当たり前の事だが、まるで高みの見物のような構えの政府や東電上層部への苛立ちが絶大だ。

あれやこれや考えると何もかもが腹立たしいやら愕然とするやらで、平常心で居られるわけがない。

国民には色んな人がいる。

原発を知る人、知らない人…怖がる人、そうでもない人。
物資の危機感に慌てる人、冷静な人。
暗がりが怖い人、平気な人。
人々は悪意ではなく、異常な行動をしたり、声を荒げたり、拒絶もする。

だからこそ、政府はしっかりしてくれ。

原発現場に行って状況を見て来てくれ。
被災地を歩き回って被災者と話をしてくれ。
説得力のある行動と言葉で国民をまとめてくれ。
危険と安全の間にくっきりした線を引き、物資の許容範囲を定め、計画停電は計画通りに実行し、社会の流れを調整してくれ。

はっきり決定してくれれば大半の国民はその通り従うはずだろ。
世界からも評価されるような行儀良い国民なんだからさ。

今起こってる諸々の中じゃゴミクズのような事だが…

ぐっすり眠りたいんだよ、俺は。

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