3/02/2017
“かまやつひろし”についての考察
3/1(水)18:05
かまやつひろし が亡くなった。
正直、死んじゃったからweblogで取り上げてるわけで、
健在であれば「かまやつひろしってまだ生きてるんだー」
…で済んでいるのは確かだ。
ただ、ひとつ言えることは
俺は間違いなく かまやつひろし フアン なの。
近年、大好きなミュージシャン達がどんどん亡くなっているが…
ちょいと死ぬには早いよな…
生で聴いてみたかったな…
もう新作を出すことはないんだな…
これで再結成はなくなったな…
…って具合で 正直、寂しさはそれほどでもない。
でも今回はちょっとばかり違う。
そりゃ違うだろ!!
海外のビッグネーム達と
かまやつひろしを一括りにすんなや!!
…と、言われそう。
…でも、
俺にとっちゃあ一括りで良いのでR。
俺が幼少の昭和43年頃、日本はG.S.(グループサウンズ)の真っただ中。
当時TVの中で
“タイガース” “テンプターズ” “スパイダース”
…などなど、人気グループ達が演奏しまくっていた。
すると、何という事でしょう…
物心付くか付かぬかの三歳児の俺が
ある楽曲で超興奮してるではないか。
その曲こそ
ザ・スパイダース “バン・バン・バン”
何せTVでこの曲が始まると
俺は狂ったように盛り上がった。(…らしい)
それを見ていた父親がまた親バカで、
早速ポータブルレコードプレイヤーと
バン・バン・バン(B面収録)のシングルを購入。
ついでに、と、他のG.S.のレコードも買って聴かせたらしい。
…すると俺は、
他のレコードをかけてもらっても知らん顔。
バン・バン・バンにだけ反応する。
しまいには幼児のクセにレコードのかけ方をおぼえちゃったのだ。
三歳児がG.S.で盛り上がるだけでも普通じゃないのに
自力でレコードを選びAB面間違わずにターンテーブルに乗せ
確実にバン・バン・バンを再生する姿に両親は唖然としたらしい。
そしてその、
“バン・バン・バン” こそ
“かまやつひろし”の楽曲なのでR。
…故に、
その後数十年に渡りロックを聴き続けている俺にとって
“バン・バン・バン”は
初体験のROCKなのでR。
だから俺にとって、
ビートルズも、
キッスも、
ピンクフロイドも、
スパイダースも、同じ。
ジョン・ウェットンも、
キース・エマーソンも、
プリンスも、
クリス・スクワイヤも、
かまやつひろし も、同じ。
更に、
初めて俺にロックを提供してくれた人物としての
思い入れがハンパないのでR。
それだけに氏が世から消えるという事は、
何とも言えない寂しさと言うか…
何かをチョン切られる感と言うか…
ぽっかり穴があくと言うか…
とにかく説明できない特別な感情になる。
…という事で、
長い長い前置はこの辺にして
(前置きだったの!!?)
かまやつひろし を考察してみよう。
スパイダース時代、彼は、
何せチャランポランだったらしい。
当時を振り返る堺マチャアキさん曰く…
スパイダースのレコードジャケット撮影があって
いつまでも来ないから連絡すると
電話に誰かが出て「かまやつさんは既に出かけましたよ」
と言われたが結局来ないので
かまやつ抜きで撮影となった。
しかし、後でよくよく考えてみると
電話の声は かまやつ本人 だった。
…みたいな。
ビートルズの来日公演で
スパイダースが前座として抜擢されたが
「自分が出たらコンサートを観られない」
と辞退して客席にいた。
…みたいな。
こんな自分勝手なのに
誰にも怒られてないし誰にも恨まれてないのが
かまやつひろし。
それにあの、トレードマークである
若かりし頃のキース・リチャーズばりの髪型。
本当に若い頃は別として、70年代中期頃から殆ど変化がない。
よく仲間内で「あれ、たぶんヅラだよな~」とか言ってたものだ。
…っていうか間違いないだろう。
しかしそんな疑問は
ひょうひょうとした存在の中で消え失せ
世間の常識の如くインプットされてしまう。
90年代頃からはテンション・コードに興味を持ち始め
ギターを持てば何から何までテンション・コード。
何人かでジャムる時でも自分だけテンション・コード。
フォークソングであろうがテンション・コード。
代表曲の“我が良き友よ”を演る時も
勝手にテンション・コードで弾き、
作曲者である吉田拓郎が
「なんか変なコードで弾いてる」と呆れていた。
個人的に感じるこの人の魅力は、
好き勝手が強引に感じない。
気付いたらやられていた感じ。
だから笑えちゃう。
しかもカッコイイ。
…あの世に行ったら
「やぁジョン、ヤーブルースとか一緒にどう?
コードわかんないけど」
「ねぇジミ、このコードいい響きだよねー
俺、忘れちゃうからさー、覚えといてよ」
かまやつひろし は決して
過去のG.S.の人ではない。
ずーっと変化し続けて
ずーっと発展し続けて
好き勝手に新しい何かを探す人だ。
今後も変わらないよね。
…たぶん。
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