12/21/2012
“LET IT BE”という映画の魅力
ビートルズって、音楽好きなら誰でも知ってるような気がする。
とは言うものの、音楽好きの誰もが好むものではない気がする。
…っていうか、あえて“ビートルズは嫌い”って言う音楽好きが多い気がする。
俺のロックの聴き始めは、幼少の頃にG.S.ってやつを好んで聴いてた、
…と親から聞いた。
スパイダースのレコードを買ってくれと強請ったり、
テレビにタイガースが出るとキャーキャー言ったり、
…と親から聞いた。
そしてその時代、G.S.やってる張本人達が一目置いていたのが“ビートルズ”や“ローリング・ストーンズ”だったのではないのかな、と思う。
まあ、あくまでも予想だ。
それとは違う音楽に影響を受けていた人もいるかもしれない。
そんな風に思った理由は…
俺が本格的にロックを聴き始めた頃、キッスやクイーンやエアロスミスが全盛期だった。
既にレッド・ツェッペリンやディープ・パープルは燻し銀化していたのだ。
そんな時に「ビートルズ聴いてみよっかなー」と言うと、ロック好きな友達が声を揃えて「それってG.S.みたいなやつでしょ」…と。
確かに音楽雑誌の写真なんかを見ると、小奇麗に衣装は揃ってるし髪型も可愛らしい。
まさに日本のG.S.のイメージだ。
そりゃそうだろう。
日本のG.S.が、このスタイルを真似ていたんだろうから。
当時モッズ・ファッションも何も知らなかった俺は「うむ、やっぱG.S.なのか…」と。
でも、とりあえず買ってみた。
ギターは歪みの無いペケペケ音。
ハモり一辺倒の正統派っぽいボーカル。
何たって針を落した一発目の「ワンツースリーフォー!」が超ダサい(笑)
「うむ、やっぱG.S.なのか…」
しかし俺は、ここで諦めなかった。
「1stアルバムだけじゃ分からんじゃないかっ」
…で、買ったのが最後のアルバムと言われた“レット・イット・ビー”。
まずはジャケ写真を見て驚いた。
「メンバー全員違う人??」
そこには小奇麗なメンバーは写ってなかった。
いつ洗髪したか分からんベッタりしたロン気と髭面がいた。
「この風貌でペケペケやってんのか??」
聴いてみた。
印象的なアコギのイントロから長閑でシンプルなフォークソング。
ギンギンではないがヘヴィーでカッコ良いイントロで始まるロッカパラード。
淡々としているが非常に美しいメッセージソング。
ロックバンドの手本とも言えそうなアレンジのバラード。
とても魅力的なロック・アルバムだった。
端的なG.S.のイメージは崩れ去った。
「間違いなくビートルズは聴いておくべきだ!!」
俺はビートルズを聴き始めた。
…というわけで、俺はビートルズが好きである。
─── 以上、前置き。
“レット・イット・ビー”という映画がある。
同名アルバムのレコーディングの経緯を映像化したものだ。
撮影当時のビートルズは既に超ビッグネームで好き勝手な振る舞いが可能だったかと思われる。
…というシチュエーションにより成立しているような気がする。
ビートルズは暫くの間(たぶん“サージェントペパーズ”辺りから)ツアーライヴを行ってなかった。
その代わり(だと思う)劇場で色々な映像を公開していた。
しかしそれらは“イエロー・サブマリン”(アニメ)やら“ミステリー・ツアー”(シュールなフィクション)やら、“ビートルズの生の姿”とは言えないものだった。
そんな折、ドキュメント映像を公開する運びとなったようだ。
作品内で「この撮影をジョージが嫌がっている」なんて意見対立もあったり、
ポールがジョンのギターフレーズを何度も演らせたり、
ジョージがリンゴが作った曲のコード進行を訂正したり、
…と、“ビートルズ下世話ネタ”が覗けたりするのも魅力だが、
何と言っても“ビートルズの曲作り”を観られるのが嬉しい。
作品の中で“トゥ・オブ・アス”の演奏シーンが数回流れるのだが、その度にアレンジが良くなって行く。
所謂“ビートルズ・セッション”を存分に楽しめるのだ。
ビートルズは決して演奏技術が高いわけではない。
だが「凄い!」と言わせる力を持っている。
曲が良い云々抜きにしても、ジャムセッション自体に魅力がある。
完璧に“ビートルズの音”が出来上がっている。
全てのパートが邪魔にならず、ちゃんと共鳴している。
誰が歌い出そうと、突然のフレーズを入れようと、一切耳に障らない。
たとえ演奏されているのがビートルズの楽曲じゃなくても、だ。
オルガンでビリー・プレストンがサポートしているのだが、彼の演奏技術よりも「このセッションに入り込める実力が素晴らしい」と思わせる。
そして、この映画の最も盛り上がるラスト。
“屋上での街中ゲリラ・ライヴ”
こんなことビートルズじゃなきゃ、やる意味も見当たらない。
この音に全ての人が耳を傾け、仕事にならず、渋滞が起き、ビルによじ登り、警察は注意を呼び掛ける。
そんな大騒動を物ともせず、最後まで予定通りのライヴを終了させる。
…っていうか、
そんな大騒動を起こさせるべく実行したライヴだ。
この映画を観ると、「ビートルズがいなきゃ○○は無かった」
…というワードが数々浮かぶ。
この“街中ゲリラ・ライヴ”も、その一つだろう。
当初は単なるロックバンドを目指して結成されたビートルズ。
それがアナタ、最終的にはこの有様…!!
素晴らしい演奏力。
メンバー一人一人の重要性。
ロック史における価値。
そんな偉業を実感するには最適な映画でしょう。
※前置きの方が本題より微妙に長い件※
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