頑張ってるよなぁ…ジェフ・ベック。
御年68歳だぜ。
ここまできたらカッコイイを通り越して妖怪(笑)
この人ってギタリストとしての暦は長いけど、バンド組むと長続きしないのね。
ヤードバーズ時代にはライブ放棄して脱退してるし、
初期に組んだのジェフ・ベック・グループもエインズレイ・ダンバーがマッハで脱退。
直後にロン・ウッド他のメンバーも脱退という始末。
二期のリーダーバンドも他のプレイヤーに浮気という形で空中分解。
…で、浮気相手のティム・ボガート&カーマイン・アピスとも直ぐにメンバーと対立して解散。
こんな経歴を知ると、ジェフ・ベックって…
気難しい
短気
ワガママ
そんなイメージで埋め尽くされてしまうよなぁ…。
※…あ、これ、あくまでも俺の個人的イメージね※
確かに70年代頃のベックの写真って、
仏頂面の危険な奴って感じが多いかな…。
ギターが友達で人との付き合い悪そうだったり…
常にイジケてる感じ…とか?
笑顔で爽やかなんて程遠い感があったよなぁ。
※あくまでも個人的イメージだからねっ※
…でも、ちょい待ち!
ベックがグループに所属しなくなり、常に違うメンツとレコーディングしたりツアーを回るようになってからのイメージはガラリと変化。
※しつこいようだが個人的イメージだからっ※
それは俺が80年代当時に雑誌“ロッキン・オン”の記事を読んでからなのであ~る。
ベックがギター抱えてる写真が載っていたのだが、そのギターに…
何やら落書きが見える…
それも殴り書き、ってより何かで無理矢理彫った感じ…
TINA TURNER …
ティナ・ターナーのサイン?
何故に??
そしてそのままベックのインタビューを読むと、その話題になっていた。
Q:そのギターにあるサインは?
A:やっぱり驚いたかい?どうだ、あのティナ・ターナーのサインだぜ!
Q:これまた迫力あるサインですねぇ…何故ギターに彫ってあるんですか?
A:突然会ったもんだからギターしか持ってなかったし、サインを書けそうなものを探したら釘が落ちてたんだよ。
Q:…あははは…
どうだい?
いくらティナ・ターナーだって、ジェフ・ベックのギターに傷付けちゃってイイの??
…だったと思うが。
ひじょ~にオチャメだ。
へぇー、ベックって、そーいう人だったんだぁ…
そして昨今…
媒体だのYouTubeだので色んなミュージシャンのライブやインタビューを視聴出来るようになってからは、更に色々と見えてきた。
一緒に演奏したプレイヤーは口々にベックのことを
決して偉ぶらない
常に100%プレイを楽しんでいる
良い音楽は素直に受け入れる
発展し続けている
…と。
チャーもベックと会った時のことを、こう語る。
ジェフがさー、俺の事知ってたんだか知らないんだか分かんないけど、初対面なのに、いきなり『俺の家に行ってジャムろうぜ!』って言うの。
…で、行ったら延々ジャムセッションだよ。
何たってあのジェフ・ベックだからさー、チョロチョロっと弾いてくれるだけかと思ったら、全力で弾くのよ、全力!
奴は永遠のギターキッズだよ、マジで。
これは間違いなく根っからのギター弾きだ。
そして変人だ。
イギー・ポップとアリス・クーパーを自宅に呼んでハモらせようとしたブライアン・ウィルソンと近いものを感じる。
そして完璧に空想の世界へ…
↓
ジェフ・ベックという人は、ギターを弾くのが何より好きな上に常に新しいものを追求している。
故に他のメンバーとのセッションは延々と長くなり、ヘタすりゃ自分自身のプレイが気に入らなくても何度も演奏を繰り返す。
当然バンドを組めば、他のメンバーは耐え難いし、ベック自身も新たなサウンドを求めてるだけに他のプレイヤーを欲してくる。
その点、アルバム毎、ツアー毎に、その時気に入っているミュージシャンとプレイするのはストレスにもならないし、他のミュージシャンにとってもベックのアルバムに参加できることやツアー同行は誇りとなる。
枯れずに進化がベックのスタンス。
渋さなんて微塵も求めていない。
…うむ、
なかなか素晴らしい考察である。
※恐ろしいくらいの自画自賛※
優れたミュージシャン(プレイヤー)の殆どは世に言う一般常識が通じないような人が多い。
だから体裁とか世間体とか余分な事を考えずに音楽やプレイに没頭できる。
…で、ジェフ・ベックも例外ではない。
俺はそんなジェフ・ベックがとっても好きだっ。
うはははは
返信削除激しくその通りであります〜♪
因にうちの相方に限らず女子の多くは、
「ジェフベックみたいな彼は嫌」らしい・・・
デートにもギターを持って来そうだから・・・
そして、相方の妹が初めてギターを買う際、
兄にお勧めを伺ったところ、JBモデル(スイッチがいっぱい付いてる奴)を買わされたらしい・・・
実は自分も友人に同じ事をした事が有ります。
理由はお分かりでしょう・・・
自分が弾いてみたかった・・・
思い返せばジェフ・ベックに絡めたエピソードは
多くのロックファンに少なくないのでは。
あ、多数の名作の中で自分はアルバム「ベック・オラ」が一番好きです
>hana
返信削除まさにキッズの進路を狂わすジェフベック(笑)
それだけの魅力と説得力が半端無いってことだろね。
ベックのジャンルは…ベックだよね。
ジャズロックとかで括ってる人もいるけど、ベックはベック。
あとはその他。
ちなみに俺のフェイバリットはゼア・アンド・バック♪