3/10/2012

総合的思考

今シーズンは雪が多いので、ミニローダー(タイヤショベル)で現場除雪に向かうことが多い。
ちなみに今朝も行って来たばかり。




何せローダーは足が遅い。
平地で時速25kmが精一杯。
そんな機械が雪で狭くなった道をノタノタ走ってるんだから、一般車両にとってはイイ迷惑。
なので俺は除雪日に通勤や営業車両の少ないであろう土曜日を選ぶ。

しかし、これがまた悪条件になる事もある。


“雪が降った=ウインタースポーツが盛んになる”


本日多かったのがスノーモービルをけん引している車である。

モービルで遊ぶのは積雪があるうちだ。
今月末には近場の雪融けが始まるので、休日は挙って山に走る。

早く目的地に着きたくてウズウズしているところに時速20kmで走ってるローダーがいたら、そりゃイラつくわなぁ…
対向車がいなけりゃビュンビュン追い越して行けるけど、対向にもローダーがノタノタ向かって来ていたら慢心の忍耐力で待たなきゃならない。
ほんの数分の話なんだが…すぐにでも遊びたい連中には何時間にも感じるだろうねぇ。

さっきも数台にクラクション鳴らされたな、うん。


「こっちは仕事で走ってんだ!遊んでる奴は我慢しろコラ!」

…というのは、こっちの一方的な感情。


冷静に考えたら、道は皆のもの。
どんな目的で走ってようが邪魔な奴は邪魔でしかない。
分かるよ、うん、分かる。



…てなわけで、
ここんところ俺は、認めるにせよ見切るにせよ総合的に考えるよう努力している。
そうでもしなきゃこの御時世、毎日毎日腹立ててなきゃならないもの。



政治家先生達も何だかんだで精神的苦痛に耐えてるはず。

電力会社の上層部にも庶民の知らない苦労があるはずだよな。

民間の苦情係みたいな公務員って大変だよなぁ。

などなど…



各自、他人の立場を考えなきゃならない時代なのかな、と。
勝手な自己主張なんて通じない世の中になったぞ、と。



昨日TVで福島から札幌に避難してきた人達のドキュメントを観た。
「皆に、故郷を捨てるのか!と、罵声を浴びた」…との事。

放射能汚染について政府の発表がどうであろうと、風評被害で世がどうなってようと、逃げるも留まるも各自のスタンスだよ。
どっちがどっちをとやかく言ったって仕方ない。

「もう故郷に戻れない。たぶん石を投げられる。」

おいおい、そりゃ違うだろ。

村八分…って、いつの時代の話してるんだぁ?

世の中、色んな考えが混ざり合って出来あがってるんだから、ちゃんと国民としての義務を果たして生きてるなら自信持てよ。
小さい子供がいたり、自分が妊婦なら放射能を恐れるのも当たり前じゃん。



それをミニローダーの邪魔臭さと比べるにはどうかとは思うが、今の事態に各自が起こす行動に対して批判は出来ないと思うなぁ。

おわり。

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