3/03/2012

テレビはジャズ

昨夜、日本アカデミー賞の授賞式を観ていた。

…うむ、

映画というのは本当に演者も裏方もチーム一丸となって作られているのが良く分かる。
作る上では皆が主役。
もう、長期のロケとかになれば家族同然になるんだろうなぁ。

いつだったかテレビで役者さんが言ってた。


「 映画や舞台って、皆で長く過ごすから超仲良しになっちゃうんですよ。
  その点テレビドラマとは違いますよね。
  テレビだったら“おはようございまーす。はい本番!”みたいな感じだから。
  映画や舞台は詰めて詰めて全員納得してから本番ですもんね。 」


なるほどね、と思った。

テレビってのは期日が短いから急いで急いで作るんだろうね。
もう妥協の連続なんだろう。

それだけにスタッフにしても演者にしても瞬時の仕事が重要になってくる。
本読みの段階でキャストが揃ってなくて代役…なんてのは茶飯事のはず。


…で、


また下らん余計な事が頭を過ぎってしまった。


“テレビはジャズ”


バラエティー番組なんて特にそうだが、ひな壇の演者のアドリブで面白くなるか詰まらなくなるかがほぼ決まる。
MCにしても、その言葉の渦をどう仕切るかにかかっている。
ドラマにしたって、突如のアドリブなんかが超面白くて使っちゃうとか、役者としてのアドリブ技量も試される場なんじゃなかろうか。

それがジャズに酷似してるもんなぁ。

主となるテーマ(楽曲)に乗せて瞬時のアドリブが光る。
それがなきゃ単純で詰まらないものになっちゃう。
それがジャズプレイヤーとしての何たるかだもんね。


じゃあ、映画や舞台演劇は何か?


それはポップスやロック…その中でも特に作り込むジャンル。
プログレッシヴロックやAOR、みたいな…。

それこそピンクフロイドなんて映画作るくらいの時間掛けてアルバム作ってたもの。
AOR界のスティーリーダンやデヴィッドフォスターなんかも楽曲の完成まではイイだけ時間を使ってた。
完璧に作り上げられたものが世に出る、という世界。

うむ、映画や舞台演劇のようだ。


な~んて、
これまたどうでもイイことをブツブツと考えている今日この頃。

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