友人が貸してくれたVHSを昨日観た。
何でも昨年、NHK_BSで放送されたらしい。
70年代の日本のロックの誕生を過去を振返りつつ思い起こすという内容で、一回30分の放送が6回分、ぶっ続け3時間。
“ロック誕生~ニッポンROCK40年”
…っての。
うむ、面白かった。
近頃はYouTubeで何でも観れる…とは言ったものの、歴史の流れを汲みつつ当時の主要人物達のコメントを噛み締めつつ…となると、大きく印象が変わるもんだ。
ミッキー・カーチス
※『外道』『キャロル』等をプロデュース
近田春夫
※ミュージシャン、元『ハルヲフォン』
小倉エージ
※音楽評論家
加納秀人
※元『外道』
タケカワユキヒデ
※元『ゴダイゴ』
森園勝敏
※元『四人囃子』
石坂敬一
※音楽デレクター
ジョージ紫
※『紫』
鮎川誠
※『シーナ&ロケッツ』
…などなど。
この人たちの話によると、当時はロックに対する世間の風当たりはそうとうキツかったらしい。
加納秀人なんかロングヘアーでエレキギター背負って電車に乗っただけで数人のサラリーマンに囲まれて絡まれたらしい。
「お前、それでも日本男児か!?」
…今となっては全く何を根拠に言ってたのかが不明。
しかもエレキギターじゃなくバイオリンなら文句無しだった、ってんだから更に意味がわからん。
そんな中ロックをやり続けるのは大変だったろうなぁ…。
そしてコメンテーター達が口を揃えて言っていた。
「今のロックには怒りがない」
今や世間全般に認められてしまったロックは、平和で優しい。
故に岩のようにゴツゴツした反骨精神が皆無…ってことなんだろうな。
西遊記でブレイクしたゴダイゴのボーカリストだったタケカワユキヒデの話も感慨深かった。
当時のタケカワ氏のスタンスはロックは英語で歌うものだったそうな。
しかし既に日本でははっぴいえんどがロックを日本語で歌い、その流れが受け入れられていた。
英語で頑張っていたゴダイゴの曲はなかなか受け入れられず、バンドの維持が難しくなってきた頃…「最後に日本語でやってみるかぁ~」と、西遊記の音楽を担当したところ…何と大ヒット!!
一気にゴダイゴは売れっ子になってしまった。
「何で俺達がアイドル扱いされてんだぁ?」
…ってのが、当時のタケカワ氏の素直な気持ち。
「ロックは英語だ!」というスタンスで言えば、
ロックを捨てたら大ヒット。
…というわけ。
釈然としないのも無理はないよなぁ…。
その辺りから着々とロックが骨無しになっていったのかなぁ…。
最近、2000年頃にメジャーデビューした世代のバンドが続々と解散しているらしい。
その理由は…
金が無くて食えない。
メジャーデビューした意味が無い。
…なんだとさ。
これ、70年代当時のロック関係者にとって鼻で笑っちゃう状況だろ。
デビューなんて関係ない。
食えなかろうが何であろうがロックが出来ればそれで良い。
そんな頃こそ、日本のロックにパワーがあったし説得力もあった。
そんな気がする。
1974年、福岡県郡山で開催されたワンステップフェスティバル。
このロックイベントが行われるまでの経緯を知れば、当時のロックのパワーが窺われる。
今更応援しても遅いんだろうが…
のロックよ!
まさしく!( `ー´)ノ
返信削除>ともこー@(^_-) さん
返信削除日本のロックにカルシウムを与えましょう!!(笑)
>>今のROCKに怒りが足りない
返信削除ま、当たり前田のナントヤラ。
生きるか死ぬかの瀬戸際で踠いて苦しんでどうにもならん!って
怒りから、それでも呑んだくれて「恵まれたテメエラ」に向けて
愚痴を零すように発散してたのがブルースで。
でもってそんな大人にゃなんねぇよ。自由に生きて死ぬだけさ
ってのに憧れつつどうにもならないから怒り狂ってるのが
ROCKってもんです。
長髪でギター持ってるだけで絡まれるような「分からず屋」の
大人が居なくなった現代に、怒りのROCKなんて出来る訳が無い。
そもそも論点がおかしいよね。
>こば王様
返信削除何故かこのコメントがスパム扱で未公開になってました…(何故だ??)
昔の人たちが「今の若い奴等はロックじゃない」なんて発言をするのも如何なものかと…
確実に年代が逆行してる件(笑)